“日本語学校で外国人の生徒の方々に、日本語を教える教師の需要が高まっています。グローバル化が加速する中で、仕事や語学留学のために世界中から来日する外国人の方が増えています。親の仕事上の都合で来日して日本の学校に行くことになって、早急に基本的な日本語を伸ばす必要がある子供も多いですよね。日本の伝統文化やポップカルチャーに関心をもって日本に移住する外国人の方も珍しくはなくなってきました。
このように日本語学校で語学を学ぶ生徒たちの動機はバラバラですが、日本語だけではなく日本そのものに少しでも関心を持ってもらいたい時には、一体どうしたらいいのでしょうか。ただ外国語として日本語を学ぶだけではなく、日本の文化や日本人にも関心を持ってもらった方が、語学学習をする場合もモチベーションの維持につながりますよね。
日本のどのような部分に興味がわくかは個人差がありますが、まずは世界的に人気のあるゲームやアニメーションなどでアピールしてみてはいかがでしょうか。アメリカやフランスなどで日本の漫画が実写映画化されたり、国内で人気のアニメーションが海外でも配信されて視聴されることで、ポップカルチャーの人気は拡大し続けているので、これらの作品の中から定番の人気がある作品や、現在旬の作品を教材や鑑賞用としてピックアップして活用してみてはどうでしょうか。海外のオタク層はコスプレを好む人が多いですが、日本でもコスプレのイベントに世界中から来日する人が多いので、コスプレ体験を通して関心を持ってもらうのもいいでしょう。ゲームも世界中でローカライズされている国内の人気タイトルがありますし、これらを通じて日本に関心を高めてみることができるはずです。
現在進行形で人気のあるサブカルチャーだけではなく、日本で長い時間をかけて培われてきた伝統文化も日本への関心を高める教材やイベントなどの題材としてに有効です。歌舞伎や侍、富士山にお寿司など、日本に対してあまり知らない外国人でもすぐに思い浮かぶワードがあるので、これらから徐々に興味の範囲を広げていけばいいのではないでしょうか。昔の価値観ならではの展開のストーリーもあれば、誰でも共感しやすいタイプの作品もあります。伝統文化を担う側の方々も、海外の人々に関心を持ってもらうために様々な試みを積極的に取り入れているので、外国人の方の視点で見ても内容を理解しやすい演目を見つけられるでしょう。舞踊のようにセリフなどがないものなら、言葉などの問題もありません。”