日本には、アジアを中心に世界各国から多くの留学生が来日し、人気の日本文化を体験したり、日本語を学んだりしながら滞在しています。世界中で大流行している新型コロナウイルスの影響は、そうした留学中の外国人にも大きな影響を与えました。留学中の外国人には、日本語学校に通いながらアルバイトに明け暮れる人もいます。しかし新型コロナウイルスの影響で、多くの店舗では営業自粛が求められました。特に留学中の外国人が多くアルバイトをしている飲食店は、営業の自粛や時間短縮を求められまともな経営ができません。
その結果そうした店舗で働く留学生は突然収入が途絶えることになり、日本での生活もまともに送れなくなりました。留学生の中にはアルバイトがなくなってしまった影響で、食料代わりのお菓子も買えないほど困窮しています。ここまで経済的に困窮を極めてしまうと、日本語学校に通うのも大変になるでしょう。政府から外国人留学生にも給付金が支給されますが、条件に学業の成績優秀者のみと加えられていて誰でも受けとれるわけではありません。
国からの給付金を受け取れる留学生ならまだこの苦難を乗り越えられますが、支援を受けられない外国人は日本での留学を打ち切り、祖国に帰るしかなくなってしまうでしょう。あまりにも困窮してしまい祖国に帰る飛行機代も出せない留学生もいて、帰りたくても帰れない状況になっているケースもあります。さらに新型コロナウイルスの影響で飛行機が飛ばない国もありますから、日本に留学中の外国人には非常に厳しい状況です。現状は苦しい状況の外国人留学生ですが、今後がどうなのかは不透明な部分が多いです。
新型コロナウイルスの影響で現状は苦しい生活を強いられているので、一時的には在日留学生は激減すると予想されます。この状況は日本国内だけではなく、留学生の出身国でも流行が続いている限りはそのままでしょう。しかし国内の状況が落ち着くと、日本も次第に外国人の受け入れを増やしていきます。すでに一部の国ではビジネス目的に限り外国人の受け入れを再開しているので、順調に終息すればそうした国からの受け入れは制限もなくなっていくはずです。そうなると留学生も再び日本に戻ってくるので、今までのように日本語学校で学びながらアルバイトをする学生も増えると考えられます。現状は非常に苦しい立場に立たされている日本語学校で学ぶ留学中の外国人ですが、将来的には新型コロナウイルスで減った数も元に戻る可能性は高いです。